日本統一31で、侠和会と丸神会の共倒れを狙って、中華街のボスである翁が暗躍していると判明します。
そして日本統一32では、中華街のマフィアと侠和会、丸神会が衝突。見どころは、侠和会と丸神会が一時休戦して共闘するのか、争ったままマフィアとも戦うのか。ここでは「日本統一32」のあらすじを重要なポイントごとに解説していきます。
参考 6月1日に配信決定!日本統一32を視聴したい方は「【日本統一】視聴できる動画配信サービスまとめ」をご覧ください。
「日本統一32」あらすじを解説
中国マフィアと狐武羅
日本統一31のラストで、岡部の妹を尾行した氷室と田村。行き着いた場所は中国マフィアのアジトでした。日本統一32はアジトでの乱闘からスタートします。自分が騙されていたと知った岡部は、氷室と田村に加勢。中国マフィアとなんとか退けます。その際に岡部が発砲した弾が翁の足に当たり怪我をします。氷室と田村はあちこち怪我をしますが、軽傷で済みます。
氷室は、アジトを抜けキャバクラに戻ります。キャバクラでは鶴見と氷室の子分たちが乱闘を終えたばかりで、全員疲れ果てていますが死人はありません。鶴見も岡部の妹を泳がせるための喧嘩と知っていたようで、殺し合いをするつもりはなかったようです。
氷室は鶴見に「侠和会と丸神会を共倒れさせようと中国マフィアが動いていた」と教えます。すると丸神会からの交換情報として、中国マフィアの後ろには狐武羅(コブラ)という組織がいる可能性が高いと知ります。狐武羅は中国の残留孤児の集団であり、卑劣で凶悪な集団との事でした。狐武羅の名前には岡部も思い当たる節があり、まず間違いなしという結論に至ります。
田村は、侠和会と丸神会の抗争は一時休戦し、共同で中国マフィアと狐武羅を叩くべきだと発言しますが、棟方の一軒で中の悪い氷室と鶴見は組みたがりません。
狐武羅と岡部兄弟
狐武羅のアジトでは、翁と狐武羅のボスが言い合いになります。ボスは翁を力でねじ伏せ、自分の言うとおりに動けと脅します。ボスは日本人と中国人どちらも恨んでおり、自分を邪魔するやつは全員殺してやると息を巻きます。その後、狐武羅はゲリラ戦法をスタート。侠和会や丸神会を街で奇襲しては逃げるの繰り返しで、侠和会と丸神会は手を焼きます。
そんな中、鶴見の元にいた岡部が責任を感じ一人で暴走。単身で聞き込みを行い狐武羅の本拠地を探し当て潜入しますが、すぐに捕まってしまいます。その兄を追っていった岡部の妹のぞみも捕まります。
結果として、岡部は殺され、のぞみも強姦されたあと殺されてしまいます。
その頃、氷室は警察とコネのある堀井の手助けで、狐武羅のボスは福山という男だと知ります。一方、丸神会の本部では、荒巻議員の力を使って、侠和会の幹部を警察に逮捕させる作戦をスタートさせます。
丸神会の会長である三田は、どんな汚い手を使っても侠和会を関東から排除すると決意を固めたようです。
狐武羅との戦い
岡部兄弟の死体はキャバクラの前に捨てられ、氷室と鶴見は二人の死に後悔の念を懐きます。息つく暇もなく、藤代組の本部が襲われ、内田が射殺、権田も軽傷を追います。
既に狐武羅のアジトは判明しているので、乗り込んでケリを付けることに。無傷だった氷室、田村、川上、鶴見が向かいます。アジトでは銃撃戦になりますが、侠和会と丸神会きっての武闘派である田村と鶴見、実は田村より強い氷室が組んだ戦闘力は、日本統一シリーズでのドリームチームともいうべき圧倒的なもので、チンピラ集団の狐武羅では遠く及ばず、あっさり壊滅。ボスの福山も氷室と鶴見に射殺されます。
狐武羅のアジトには翁が囚われており、翁は降参。日本のヤクザに全面降伏することを誓います。
棟方の真相
一息ついた氷室と鶴見は互いに認めあい、二人きりで話をします。そこで鶴見は棟方の真相を語ります。
棟方の自殺は本当だが、遺書は偽物で、本当の遺書は鶴見が持っていました。遺書の内容が「藤代組は侠和会にゆずる」というものなので丸神会にとっては都合が悪いので隠していたようです。氷室は、棟方が他殺でなく自殺だというなら、その責任は棟方の立場を危うくした自分の責任であると感じ、鶴見を許します。鶴見も棟方の心の支えとなってやれなかった自分にも責任があると考えます。
そんな二人のもとに突然ヒットマンが来襲。鶴見をかばって部下が一人死にます。犯人探しのため権田は中国マフィアの本部に向かいます。すると翁を始め、いくつかの死体が転がっています。その濡れ衣をきせられた権田は指名手配となり、警察に追われます。
頂上作戦の開始
丸神会の暗躍により警察が動き出し、侠和会の幹部が次々と逮捕されていきます。川谷はこれに危機を感じ、どう対応すべきか悩みます。
氷室は権田の逃走やヒットマンの件で逮捕されますが、鶴見が事実と違うと警察に訴え、開放されます。こうした鶴見の行動は丸神会にとってはよろしくなく、鶴見の立場が悪くなります。
三田は、氷室という男の魅力に危機を感じます。秋元や若宮、棟方に続き鶴見と関わった人間をどんどん虜にしてしまうからです。
その後、丸神会を恨んだ権田が本部を襲い三田を狙いますが、鶴見が盾となり鶴見は即死。権田は逮捕されます。
立場がどんどん悪くなる侠和会は、会長の川谷を逮捕されまいと試行錯誤しますが、川谷の自宅に警察が押し寄せ、即逮捕。日本統一32はここで幕を下ろします。
「日本統一32」登場人物
氷室 蓮司
【侠和会】若頭
氷室は日本統一シリーズの主人公ともいうべき人物。知略にたけた頭脳派ですが、実は喧嘩も強く、本気をだせば田村より強いと田村自身が語っています。
日本統一32では、侠和会若頭という立場にあり、侠和会No2の立場にあります。
連れ合う仲間や先輩、女性を次々と虜にする魅力的な男ですが、卑怯な男や卑劣な相手には冷たく好戦的で、徹底的に潰しにかかります。
実は父が横浜の藤代組初代会長であり、極道になるべくしてなった人物。
田村 悠人
【侠和会】若頭補佐・大阪ブロック長
田村は氷室に続く準主役の人物。喧嘩っ早く単純ですが仲間には情が厚く、頼れる兄貴分です。氷室がキレた時に抑えられるのは田村だけで、場合によっては田村のほうがずっと冷静です。
本作では侠和会若頭補佐という立場で、侠和会のNo3。一時は氷室と仲違いしたこともありますが、今は氷室の下で一生支えると覚悟しています。
わりと刹那的な考えをしており、地位や名声には殆ど興味なし。氷室や川谷、仲間が楽しく生きられればそれでいいと考えているようです。
敵にたいしては野獣のような男で、常に好戦的。慈悲の心もなく徹底的に潰しにかかります。
川谷 雄一
【侠和会】会長
川谷は、侠和会の3代目会長。日本統一1作目では侠和会内の山崎組若頭という立場でしたが、どんどんと出世しトップになりました。
現場に出て戦うことは殆どありませんが、頭脳明晰で義理人情に厚く、あまりスキのない男です。
ただ女性関係には弱く、惚れた女には弱い一面あり。わりと茶目っ気も見せます。
本作のラストで警察に逮捕されてしまったので、今後が気になるところです。
中島 勇気
【侠和会】中島組組長・四国ブロック長
中島は、氷室に従う部下の一人。氷室と田村からの信頼も厚く、彼自身も忠義に厚い人物です。
派手に手柄を上げるタイプではありませんが、独断専行するようなこともなく、サポート力抜群です。
氷室チームの中ではバランスの取れた人物で、知恵も戦闘力もそこそこあり、事あるごとに氷室から指令をうけては忠実にこなしていきます。
川上 章介
【侠和会】山崎組若頭補佐
川上は中島と同じく、氷室と田村をずっとサポートし続けてきた人物。一度は刑務所にお世話になったこともありますが、復帰後も前と変わらず支え続けています。
氷室も「いつも損な役回りをおしつけてしまう」と語っていますが、本人は気にしておらず、氷室と田村のために身を粉にして働く、縁の下の力持ちです。
横浜編に入ってからは、氷室がこれまでの功労をねぎらうために、藤代組の4代目を継がせる腹つもりであると聞かされており、川上も嬉しく思っているようです。
坂口 丈治
【侠和会】山崎組・4代目組長
坂口 丈治は川谷の実子。現在は山崎組組長という立場にあります。登場当初はただのチンピラのような性格でしたが、氷室や田村に触れて成長、いまではりっぱな極道となっています。
侠和会の初代会長の実子、権田 陵一とは良いライバル関係で、お互いに意識しあい、どちらが先に出世するか争っている節があります。
父との関係も今は良好で、機会は少ないものの、あえば親睦を深めている様子。
大成 虎雄
【侠和会】川谷組幹部
田村からは「虎」と呼ばれている田村の子分。氷室に懐いていないわけではないが、どちらかといえば田村にべったり。
田村をもう少し可愛く、かつお馬鹿さんにしたような性格で、粗暴な部分もあるが情に厚く、人情沙汰には弱い。
武闘派で田村と一緒に戦うことが多い。何気に戦闘時の反応は早く、田村の良いフォロー役となっています。
内田 昇
内田は三代目藤代組の本部長。粗暴で頭が悪い上、人情味も薄い。己の損得しか考えていない節があり、氷室や田村もあまり期待していません。
ただし、藤代組が割れた際には、丸神会でなく侠和会に付くべきだと発言しており、侠和会に歯向かうつもりもない様子。
本作で中国マフィアにより射殺されてしまう。
権田 凌一
【侠和会】山崎組若頭補佐
権田 凌一は初代侠和会の初代会長の実子。乱暴でお調子者だが、やるときはやる人物。人情味もあるが、わりと突っ走ってしまいがち。登場当初は、丈治の初登場時に輪をかけて不遜な調子でした。
丈治とは似た者同士(お互いに父が侠和会の会長)であり、ライバル視しています。
本作ではラストに逮捕されてしまい、今後の立場がきになるところ。
鶴見 憲吾
【丸神連合】若頭補佐
丸神会に属する武闘派。棟方とも親交があった人物。組織や立場に関係なく、自分の信じる道を進むタイプで、気に食わない事は上司であっても反論します。
過去に何度も氷室と対峙しており、敵視しつつも認めあう仲。棟方の死の1軒で、氷室と大きく溝ができますが、本作で和解します。
本作のラストで射殺されてしまった様子(撃たれた後、目が見開いていたので、おそらく即死)
三田 太源
【丸神連合】ニ代目会長
三田は丸神会を統べる会長。熟考に熟考を重ねて行動するタイプで、衝動的な行動を嫌う。会の事を第一に考えており、己の身可愛さに行動することはない様子。
丸神会存続のためには、汚い作戦もいとわず、本作では警察のコネをつかって侠和会の幹部を次々と逮捕させる作戦に出ます。
会内では絶対的な権力を持ち、三田に逆らう人物は今の所いません。
中森 義雄
【丸神連合】藤代組若頭補佐・中森組組長
三代目藤代組の若頭補佐。藤代組が割れた際には、丸神会につくべきだと発言しており、内田とは仲が悪い。
強いものに巻かれるタイプで、己の保身第一。得にならないことは嫌うタイプ。鶴見からの評価はとても低く、本来は藤代組を背負えるような男ではないとの事。
前作で重症を負うも一命をとりとめ、本作で復帰する
岡部 清澄
【丸神連合】中森組 組員
中森組に属する子分の一人。妹はのぞみ。向こう見ずでお調子者なところがあるが根は優しい様子。
前作ではすっかり中国マフィアに騙され、利用されて丸神会や侠和会を窮地に陥れてしまう。
本作で汚名を注ごうとするも狐武羅に捕まり、殴り殺される結果に。
堀井 謙介
【侠和会】幹部・大日本礎会長
堀井は右翼団体に属する男で、氷室とは兄弟分の仲。国の行く末を重んじており、忠義にも厚い印象。
警察にもコネがあり、不穏な動きがあると氷室に警告してくれる重要な人物。
のぞみ
【一般人】キャバ嬢
岡部の妹でキャバクラに勤務している。破天荒な兄に振り回されて、お金を貸したりと何かと苦労が耐えない。
最後は兄を追って、狐武羅のアジトに向かうも捕まって強姦の末に殺されてしまいます。
翁(王)
【中国マフィア】
横浜の中国マフィアを統べる男で、日本の極道とも癒着が深い人物。
狐武羅の福山にそそのかされて、横浜から侠和会と丸神会を追い出そうとするも失敗に終わります。
本作では福山に囚われて、狐武羅に良いように扱われています。
日本のヤクザに全面降伏するも、結局は丸神会によって殺される結末に。
「日本統一32」ネタバレ結末まとめ
ポイント
- 中華街を巡って中国マフィア、半グレ集団「狐武羅」との戦いが終結
- 棟方の死は自殺だった
- 丸神会は警察を使った頂上作戦で侠和会を追い詰める
- 川谷が逮捕されてしまう
本作で横浜編は決着となり、横浜の中国マフィアと狐武羅は消滅します。一方で丸神会の警察を使った逮捕劇が始まり、侠和会は弱体化の一歩を辿ります。
氷室と鶴見は和解しますが、鶴見は権田によって射殺されてしまったので、丸神会内部で氷室と仲の良い人物はいなくなってしまいました。
日本統一33では川谷が逮捕された後の侠和会が描かれる予定であり、氷室が頂上作戦から逃れられるのか、川谷の釈放の目処は立つのかが気になるところ。