日本統一38では前作で丸神会を破門となった菊村が極道の矜持に反するような悪手で侠和会に牙を向きます。
丸神会内部でも、菊村の相棒であった辰巳は孤立していますが、菊村のバックアップで辰巳が活躍すれば、丸神会No2になる日がくるかもしれません。
本作の見所は菊村に狙われた美南が見せる極道の妻らしさや、川谷の男気、そして日本統一シリーズの中では時折来る色恋沙汰エピソードの豊富さです!川谷のコメディシーンが好きな人は必見です!
今回はそんな日本統一38のエピソードを重要なポイントに絞って解説、あらすじをご紹介いたします。
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「日本統一38」あらすじを解説
菊村破門の結末
前作日本統一37で、菊村・辰巳のクーデターは海部の側近、大内の裏切りにより、菊村破門という形で集結しました。
菊村は大内を撲殺し、辰巳を裏でバックアップするため地下に潜ります。
そして本作のプロローグとして、大内は事故死体として発見され、この事件により侠和会は、「クーデターは失敗したのかもしれない」と思い始めます。
一方、丸神会に関係する子分を失った菊村は日本統一32で登場したコブラという中華系半グレ集団の残党を引き入れ、手駒に加えます。
海部、銃撃事件により重症
菊村の子分だった海部は、辰巳が強引に傘下にいれます。利己的で危険な橋を嫌う海部は、極道でいるメリットに疑問を感じ始め、神山の事務所に相談しに行きます。
海部は「極道を引退して、侠和会のフロント企業になりたい」と言います。海部の告白により、侠和会は菊村・辰巳のクーデターが失敗したと確信します。
しかし、破門になったのが菊村だけなので、辰巳がどうして無傷なのか疑問に思います。
侠和会に寝返る気満々の海部でしたが、神山の事務所を出た直後に銃撃にあい、重症を負います。
海部は身分的にはまだ丸神会系列の極道であり、ライバルである侠和会の事務所前で襲われたとなれば、抗争は免れません。
しかし丸神会の幹部達は、「わざわざ事務所の前で海部を襲うのは不自然」「辰巳や菊村が怪しい」と考えており、両陣営と辰巳と菊村を疑っています。
一方辰巳は、「海部が襲われたんだぞ!抗争だ抗争!」と闘争心丸出しになります。
侠和会と丸神会の会合
氷室は沖田に直接連絡を取り、海部襲撃事件について話し合おうと提案し、これに沖田も同意します。
話し合いの場には、侠和会から氷室、田村、神山の3人、丸神会から沖田、小野寺、辰巳の3人が傘下する予定です。
氷室の目論見としては、侠和会の幹部、辰巳と菊村にとっては目の上のタンコブである沖田と小野寺が揃うなら、菊村が必ず襲ってくるはず。そこを抑えようという考えです。
会合で侠和会側が「侠和会は海部を襲っていない。」「海部は辰巳と沖田の板挟みになるのが嫌で引退するつもりだった。」と発言すると沖田と小野寺は思い当たる節があり納得。辰巳だけが「侠和会のでっち上げだ!」「海部が口をきけないんだから、本当かどうかわからない!」と言います。
そこで氷室は「海部は回復しそうだぞ?」「ならば海部が回復してから本人に聞こう」と言います。これに沖田と小野寺も納得し、一層辰巳を怪しむこととなります。
しかし会合が終わった直後、沖田と小野寺が銃撃に合います。襲ったのは菊村の指示で動くコブラですが、二人は侠和会に襲われたと勘違いし、一触即発の状態となります。
そして入院中の海部もコブラの残党に襲われますが、警護についていたトラ達に守られ、一命をとりとめます。
この事件により、氷室は辰巳・菊村が暗躍していると確信しますが、証拠がありません。
美南が誘拐される
侠和会と丸神会の間で、緊張が走る中、氷室や田村が居る神山の事務所がコブラに襲われます。これにより、氷室たちは事務所の外に出るのが難しくなり、膠着状態となってしまいます。
実は菊村の作戦は、丸神会幹部や氷室と田村を襲撃することではありませんでした。氷室や田村が動けないスキに、川谷の妻である美南を誘拐し、川谷をおびき出して殺すつもりです。また、川谷には脅迫の電話をかけて、仲間には伝えないように釘をさします。
川谷は八方塞がりとなりますが、氷室は謎の勢力に足止めされていること、川谷と連絡が取れないことから、「川谷が危ないのでは?」と考え、三上に連絡します。そして三上による川谷の現状の報告から、「絶対に何かあった!これが菊村の狙いだ!」と確信します。
緊急事態だと察した氷室は、三上の手下の助力を得て神山の事務所から脱出、三上には川谷を尾行するようにお願いします。
川谷VS菊村
川谷は菊村に呼び出され、単身丸腰で菊村の元に呼び出されます。
呼び出された場所には部下をつれた菊村が銃を持って待ち構えており、美南が捕まっています。三上の尾行は成功しているものの、三上自身は丸腰なので、突入の機会をうかがいます。
菊村は川谷に「本当に丸腰できてどうするつもりだ?」と問いますが川谷は「妻を助けられるとは思っていない。どうせなら一緒に死んでやりたい。」「俺が死んでも氷室や田村がいる。お前が何をしても侠和会はビクともしない」と発言します。
川谷の態度に腹を立てた菊村は、川谷を射殺しようとしますが、三上が助けに入り、その後すぐに氷室、田村が到着し、川谷と美南は救出されます。このとき、菊村は多数の銃弾を受け倒れます。
侠和会の一味は、菊村が死んだと判断しますが、菊村の手先はピクピクと動いており、瀕死であるものの生きているような描写がされます。(生死は確定していません。)
海部の復活
海部が意識を取り戻すと、そこには沖田、小野寺、辰巳がいます。海部は、辰巳を見るやパニック状態になり、「辰巳に殺される!もう極道を引退したい!」と泣き叫びます。
沖田と小野寺が呆気にとられていると、沖田のもとに氷室から電話が鳴ります。
氷室曰く「海部や沖田、小野寺を襲ったのは菊村である。」「菊村はたった今殺した。」「海部に聞けば裏がとれるとおもう」との事。沖田と小野寺は納得し、辰巳は菊村の死にショックを受けます。
菊村の暗躍がバレたことで、辰巳の立場が危うくなるのは間違いなさそうです。
これにて一件落着かと思われましたが、死んだと思われた菊村の死体がなく、生き延びた可能性が高そうです。
(無傷ということはないかとおもいますが、もしかしたら防弾ベストを着ていたのかも?)
「日本統一38」登場人物
氷室 蓮司
【侠和会】若頭・龍政会会長
氷室は日本統一シリーズの主人公ともいうべき人物。
知略にたけた頭脳派ですが、実は喧嘩も強く、本気をだせば田村より強いと田村自身が語っています。
本作では、菊村の悪手によって窮地に立たされます。
田村 悠人
【侠和会】本部長
田村は氷室に続く準主役の人物。喧嘩っ早く単純ですが仲間には情が厚く、頼れる兄貴分です。氷室がキレた時に抑えられるのは田村だけで、場合によっては田村のほうがずっと冷静です。
わりと刹那的な考えをしており、地位や名声には殆ど興味なし。氷室や川谷、仲間が楽しく生きられればそれでいいと考えているようです。
川谷 雄一
【侠和会】会長
川谷は、侠和会の3代目会長。日本統一1作目では侠和会内の山崎組若頭という立場でしたが、どんどんと出世しトップになりました。
極道としてはとても優秀な人物ですが、女関係のトラブルが多い印象です。
本作では妻の美南が誘拐され、孤立してしまいます。
三上 哲也
【一般人】元・侠和会若頭補佐
元々は侠和会の若頭補佐で若頭すら狙える大幹部でしたが、氷室や田村のために引退し、現在は一般人として生活しています。
土木業や飲食店を経営しながら、前科持ちや元極道の校正に尽力しており、氷室や田村は今でも頭が上がらない人物。
面倒見がよく、川谷とは盟友といえる間柄です。
神山 実
【侠和会】北陸ブロック長
元々は北陸地方で侠和会や丸神会に属さない極道でしたが、大きな抗争がおこり、侠和会に入った人物です。
ライバルである海部と違って、義理や人情を大切にしており芯のある男です。
●中島 勇気
【侠和会】中島組組長・四国ブロック長
中島は、氷室に従う部下の一人。氷室と田村からの信頼も厚く、彼自身も忠義に厚い人物です。
派手に手柄を上げるタイプではありませんが、独断専行するようなこともなく、サポート力抜群です。
氷室チームの中ではバランスの取れた人物で、知恵も戦闘力もそこそこあり、事あるごとに氷室から指令をうけては忠実にこなしていきます。
● 川上 章介
【侠和会】山崎組若頭補佐
川上は中島と同じく、氷室と田村をずっとサポートし続けてきた人物。一度は刑務所にお世話になったこともありますが、復帰後も前と変わらず支え続けています。
氷室も「いつも損な役回りをおしつけてしまう」と語っていますが、本人は気にしておらず、氷室と田村のために身を粉にして働く、縁の下の力持ちです。
●坂口 丈治
【侠和会】山崎組 四代目組長
坂口 丈治は川谷の実子。現在は山崎組組長という立場にあります。登場当初はただのチンピラのような性格でしたが、氷室や田村に触れて成長、いまではりっぱな極道となっています。
侠和会の初代会長の実子、権田 陵一とは良いライバル関係で、お互いに意識しあい、どちらが先に出世するか争っている節もありましたが、現在では良き親友でした。
●大成 虎雄
【侠和会】川谷組幹部
田村からは「虎」と呼ばれている田村の子分。氷室に懐いていないわけではないが、どちらかといえば田村にべったり。
田村をもう少し可愛く、かつお馬鹿さんにしたような性格で、粗暴な部分もあるが情に厚く、人情沙汰には弱い様子。
武闘派で田村と一緒に戦うことが多い印象で、何気に戦闘時の反応は早く、田村の良いフォロー役となっています。
●石沢勇将
【侠和会】山崎組 若頭補佐
中島と同じく氷室や田村の指示に従う、いわゆる氷室一派の一員ですが、あまりこれといった見せ場は今の所ありません。
中島とおなじく、神戸の暴走族でしたが、氷室たちに惚れて付いていき、そのまま極道になりました。
●長谷川大介
【侠和会】直参 長谷川組組長
長谷川は今の所、大きなエピソードもありませんが、直参組組織の組長であることから、地位が高いことが伺えます。
石沢や丈治、トラと行動することが多いようです。
●山村義明
【侠和会】謙勇会 理事長
日本統一37から活躍しだしたルーキー。トラや田村と行動することが多い武闘派で、喧嘩も強いタイプです。
今後活躍するエピソードがあるかも。
海部 真一郎
【丸神会】我尊会会長
菊村の盃を受けており、丸神会鶴見組直下の極道です。
金勘定や自分の損得しか考えておらず、丸神会に尽くそうとは考えていませんが、強者にはへりくだるところがあります。
部下の大内に裏切られ、親分である菊村が失脚したことで、辰巳の子分となりまが、極道であるメリットを感じなくなっており、本作で引退します。
大内(小渕)
【丸神会】我尊会 幹部→死亡
海部の腹心で、自己中心的な海部に振り回されていますが、彼自身も義理や人情より保身や儲けを第一に考えている様子。
前作では沖田を罠にはめて、菊村と辰巳に組みしている様子でしたが、実は二重スパイで沖田側に寝返っていました。
菊村の怒りを買い、殺されてしまいます。
三田 太源
【丸神会】ニ代目会長
三田は丸神会を統べる会長。熟考に熟考を重ねて行動するタイプで、衝動的な行動を嫌う。
会の事を第一に考えており、己の身可愛さに行動することはない様子。
政治家との癒着にはこりており、今後は極道らしく生きると決めています。
体調が悪いわけではなさそうですが、丸神会の運営を沖田に任せており、最近はあまり登場しません。
沖田 学
【丸神会】幹事長
沖田は、丸神会のNo2ともいうべき人物。三田の指示通りに動いており、時に冷徹な判断もできます。
三田にかわり丸神会の執行部を動かすことも多いのですが、型破りな部下が多く、頭を悩ませています。
どちらかといえば穏健派で、物事は慎重に動かしたいと考えているのですが、武闘派の菊村や辰巳が言うことをきかず、彼らを除籍させようと考え始めます。
●小野寺 和昌
【丸神連合】理事長補佐・極山会ニ代目会長
東北の的屋系極道をまとめる極山会の2代目理事長。平川や植木とは馴染みのある人物。
以前、辰巳が勝手に自分の部下を煽って、平川と植木を襲わせたことに苛立っており、辰巳は除名すべきとすら考えています。
沖田派に属する穏健派で、菊村とも仲が悪い様子です。
菊村 重政
【丸神連合】幹部・鶴見組組長→絶縁
菊村は鶴見組のNo2ともいうべき人物だったようですが、鶴見が死んだことで、鶴見組を受け継ぎ、組長となって幹部入りします。
鶴見と同じくかなりの武闘派でイケイケなタイプであり、侠和会に復讐したくて仕方がありません。
幹事長の沖田が侠和会との抗争を始めないのに苛立ちをおぼえており、かなり仲が悪い状態です。
本作では、沖田の計略によって潰され、丸神回から絶縁されます。
辰巳 龍三
【丸神連合】三田組 幹部
三田組に所属している武闘派で、三田会長に心酔している人物。
以前、三田会長が権田により殺されかけたことに怒りが抑えきれておらず、三田を思うがばかりに、彼の思惑も確認せず、武力で侠和会を押さえつけようと考えています。
菊村と組んで妥当侠和会に燃えており、沖田派とは仲が悪い状態です。
かりや(刈谷?)【NEW】
【半グレ】「狐武羅」リーダー
日本統一32で登場した半グレ集団「狐武羅」の残党をまとめるリーダーですが、人の言うことはあまりきかないタイプのようです。
菊村、辰巳にたいしてもメリットがあるから手下となっているだけの様子。
美南
【一般人】川谷の妻
美南は、元々は小料理屋の女将でしたが、現在は川谷の妻となっています。
侠和会にとっては良い姐さんとして慕われており、大切にされています。
本作で一時誘拐されてしまうものの、極道の妻らしい強気な姿勢を見せます。
まとめ
ポイント
- 菊村は一命をとりとめた可能性大。
- 菊村の川谷襲撃失敗により、辰巳の立場は危うくなったはず。次作以降、どうするのかがポイントになりそう。
- 今回の事件は、三上のファインプレーで助かったと言える。今後もおなじような立ち位置になるかも。
菊村の生死はあかされておらず、「死体を持ち去られた」「実は防弾チョッキを着ていて助かっていた」「重症だが生きている」のいずれか、特に生きている可能性が高そうです。
今後、侠和会にとって危険な存在になることは確か。
一方、丸神会にとっては菊村の相棒である辰巳が悩みのタネ。ただし辰巳は丸神会の会長である三田に心酔しているため、沖田に歯向かっても丸神会に牙を向くことはなさそう。