日本統一19では、暗殺事件が多発。氷室、福本、鶴見がそれぞれ狙われます。それぞれの暗殺部隊の手際は全く違いますが、氷室が抱える暗殺部隊の手際は秀逸。
一方で丸神連合と西日本睦会ではそれぞれ内部分裂が起こっており、崩壊の危機を迎えます。
また本作では、長年トラブルメーカーだった健太が大活躍!男気をみせて氷室に尽くします。
ただ3つの暗殺事件がほぼ同時進行で進んでいくため、1回見ただけではわかりにくい点も多いかもしれません。そこで今回は日本統一19で重要なポイントに絞ってあらすじを紹介いたします!
あらすじ
氷室暗殺未遂事件
福本の指示で原木の暗殺部隊が、氷室に襲いかかります。氷室の元には側近数人しかいませんでしたが、すべて返り討ちにし氷室は無傷で済みます。
しかし氷室をかばって健太が銃弾の盾となり、重症で意識不明の重体に。この仕返しとして、川谷は田村に福本暗殺の指示をだします。
氷室にとって健太は血の繋がった家族であり、大激怒します。
田村の福本暗殺計画
田村は暗殺部隊を用いて福本を殺そうと考えますが、福本のガードは固く中々手を出せません。
福本は常に籠もっており、外を歩く時は大量の子分を連れていて、防御態勢は万全。
そこで田村の暗殺部隊は、確実に殺せる機会を狙って、息を殺して待ちます。
氷室暗殺未遂事件を起こした原木の手勢は突撃して暴れるだけでしたが、田村の暗殺部隊はプロ意識が高く冷静沈着であることが伺えます。
博多の立場
九州の跡目争いにおいて、博多側は福本(西日本睦会)の支援が大きい状況ですが、侠和会と争いたくもないというのが実情です。
しかし侠和会側は、筋は熊本にありと考えており、熊本派と手打ちにしないのであれば、西日本睦会と同じく侠和会の敵と見なすと脅しをかけます。
これに博多の宮島会長は大激怒し、侠和会との交渉は決裂。
一方懇意にしている福本からは、九州にいる氷室を暗殺できれば、侠和会の動きは失速し、九州の派遣争いは好転すると持ちかけられます。
トラの鶴見暗殺計画
丸神連合内で鶴見反発の情報を知ったトラは、良かれと思って鶴見にヒットマンを飛ばします。
鶴見がいなくなれば、丸神連合内の内部分裂も収まり、氷室の兄弟分(秋元や若宮)に貢献できると考えているからです。
しかしこの暗殺計画は失敗に終わり、鶴見は重症を負うも一命を取り留めます。
この問題で丸神連合内には激震が走り、誰が犯人なのかと大きく揉めます。鶴見組や鶴見を慕う者達は、盃直しに反対している鶴見を疎ましく思った丸打系の仕業だと思っており、丸神連合上層部としては、早く犯人を特定しないと、連合が分裂しかねないと考えています。
西日本睦会の切り崩し
氷室は西日本睦会の切り崩しに入り、中川組の中川と、野城組の野城に声をかけます。
2人とも福本のやり方には納得できておらず、このままでは共倒れになると考えており、侠和会入りを考え始めます。
侠和会入りの条件は「福本を西日本睦会の会長から下ろすこと」であり、早速中川が動き出し、執行部会議において会長の再選挙を提案し、可決します。
工藤組の怒りが爆発寸前
西日本睦会の野城には、元々工藤組の渡部が話をつけようとしていました。
しかし氷室が話を勧めて、条件付きで侠和会入りが決まってしまい、山崎組の手柄となってしまいます。
このことで工藤組内では不満が更に高まっていきます。特に財前の怒りは大きく、このままでは部下を抑え切れないと考えた渡部は、工藤会長に早く復帰して欲しいと進言します。
登場人物
侠和会メンバー
氷室 蓮司
【侠和会】侠和会若頭補佐
日本統一シリーズの主人公。親友の田村と共に極道入りし、川谷の下で日本統一を目指します。
頭が切れる策士タイプで、仲間内には優しく争いを好まない。ただし敵や気に食わない事にはキレやすく暴力的になる一面もあります。
前作において若頭補佐に就任。身分的にはNo.3の一人となります。(実質はNo.5)
田村 悠人
【侠和会】幹部 山崎組 若頭
日本統一シリーズのもうひとりの主人公。氷室を慕い、共に日本統一を目指しています。川谷の事も尊敬していますが、どちらかといえば全ては氷室のため。
喧嘩っ早く単純な思考回路にみえるが察しが良いし、仲間思いで忠義にも厚い人物。氷室とは逆に芯は落ち着いており、氷室がうろたえたり、キレた時は全力で支えます。
前作より、侠和会の幹部の一員となり、大きな出世となります。
川谷 雄一
【侠和会】若頭 山崎組総長
氷室と田村の命を救い、極道入りさせた張本人。自身の力だけでなく人を見る目もあり、人情味もある根っからの親分肌。
療養中の工藤会長に変わり、侠和会を現在動かしている人物です。
菅谷 謙太
【侠和会】龍征会 会長
氷室の姉の子で、氷室にとっては甥。あまり考えずに突っ走るタイプで、周りに迷惑をかけることもありました。
氷室に心酔しており、氷室のためなら何でも出来ると考えているあたりは、田村と通じるところがあります。
今作において氷室が暗殺しかけられたところを身を挺して守りますが、重症を負います。
●ニシザワ
【侠和会】龍征会
ニシザワは画像(左)の人物。
健太の下についている人物で、健太を兄貴分賭と慕い、よく一緒に行動しています。
健太が重症を負ったことに責任を感じ、後のエピソードで活躍します。
●龍征会幹部
【侠和会】龍征会
ニシザワと同じく、健太の下についている人物で、健太とよく一緒に行動しています。
あまり良くしゃべるタイプではないですが、忠義には厚い様子です。
ニシザワと同じく健太が重症を負ったことに責任を感じ、後のエピソードで活躍します。
●小堺 透馬
【侠和会】山崎組 幹部
山崎組の幹部であり、氷室よりは格下の川谷の子分。療養中の工藤会長の世話をするなど、かなり信用されている人物らしく、重用されています。
●工藤 雅信
【侠和会】二代目会長
初代の後をつぎ、日本統一2から侠和会の会長として組を引っ張ってきた人物。
自分の地位名声には固執しておらず、すべては初代の夢である極道界の日本統一のために動いています。
福本の配下のヒットマンに襲われ重症を負い、療養中です。
●渡部 圭太
【侠和会】本部長
工藤組系列の極道で、工藤にとっての腹心。山崎組の台頭で部下の不満がたまる一方で頭を痛めています。
本人も川谷や氷室の台頭には快く思っておらず、少しずつ不満を感じている様子です。
彼の不満は後々に大きな問題となって爆発します。
●中島 勇気
【侠和会】中島組組長
氷室や田村の指示に従う、いわゆる氷室一派の一員。普段は軽快で冗談も言うような気さくな性格ですが、氷室の敵や組の敵に対してはかなり無愛想な人物。
頭の回転はそこまでよくないようですが、空気は読めるタイプ。
兄弟分には丸神連合所属の梨本がおり、意外と顔が広い人物。
●大成 虎雄
【侠和会】川谷組幹部
田村にべったりくっついている武闘派の男で通称「トラ」。かなりの武闘派で頭の方は空っぽな印象。
仲間内での人情話には弱く、女の子にも弱い性格。
本作では勝手に鶴見暗殺計画をたて、丸神連合を混乱させます。
イマダ【NEW】
【侠和会】川谷組(?)
トラの下につく武闘派の男。今作では一般人のフリをして鶴見を襲い、重症を負わせます。
彼の所業で丸神連合は大混乱に陥り、内部分裂の危機となります。
●坂口 丈治
【侠和会】山崎組 構成員
川谷の実子で、現在は氷室の下で修行中の身。当初はただの暴れん坊でしたが、極道入りして男を磨き、今では聞き分けも良い若手有力株。
父譲りの度胸の良さを持ち、物怖じすることは殆どない様子。
現在は氷室直属の子分となっており、出世街道に乗っています。
●財前 直也
【侠和会】工藤組幹部
工藤組系列で渡部の部下にあたる人物。思慮が浅く、出世欲も強いために、氷室を敵視しています。
工藤会長が己の保身よりも「侠和会による日本統一」を夢に掲げている事を考えると、不忠の輩とも言えるでしょう。
行き過ぎた行動に謹慎になったこともありますが、全く懲りておらず、山崎組に対抗心を燃やしています。
●馬場 伊左雄
【侠和会】若頭補佐
馬場は侠和会のNo3の位置にいる重鎮。野心家で単純そうに見えますが、実は懐の深いところもあり、1世代前の極道を地でいく男といった印象です。
会長やNo2である川谷の心づもりを理解して行動しています。
●木島 一茂
【侠和会】幹部
当初は氷室や田村にとっては兄貴分の位置にいましたが、すっかり追い抜かれてしまい焦りを感じている人物。
山崎派か工藤組派かでいえば、工藤組派に属しており、工藤組が川谷や氷室を恨んでいることを知っています。
根は実直であるものの、周りに流されやすく、いざという時の判断力に多少難があります。
マエヨシ【NEW】
【侠和会】工藤組幹部
工藤組に席をおく極道の一人。財前と同じく、山崎組の台頭には不満を感じており、自らの出世街道に不安を感じています。
丸神連合メンバー
瀧島 彪雄
【丸神連合】元会長
元水神会の会長で、丸神連合の元会長。丸神連合にとっては神の如き存在で、彼の存在で敵であるはずの丸打組と水神会が合併しているとも言えます。
鶴見にとって最も尊敬する人物であり、彼の暴走も瀧島が抑えました。引退後も会への影響力は大きく、しばらく陰ながらサポートしています。
●三田 太源
【丸神連合】ニ代目会長
瀧島の後をつぎ、丸神連合の二代目会長となった人物。元々は丸内組系の極道であり、鶴見は嫌っています。
初代の瀧島曰く「良い男」であり、思慮深い一方、決断力もある様子。時には冷徹とも思える判断も迷わず実行できる人物です。
●沖田 学
【丸神連合】幹事長
丸神連合の発足には異を唱えていましたが、秋本の説得により考えを改めた人物。元水神会系でしたが、三田が二代目となることにも不満を感じていない様子。
上への忠義には厚い一方で、それ以外の者には高圧的な態度をとりやすい印象。会のためなら身を粉にして働くタイプです。
●梨本
【丸神連合】幹事長補佐
丸神連合に所属する幹部クラスの極道。
侠和会の中島とは兄弟分の間柄で時折酒を飲む仲となっています。
三田会長による新体制によって昇格し、現在は幹事長補佐。
●鶴見 憲吾
【丸神連合】理事長補佐
元水神会系列の極道で、丸内系の三田がニ代目となることには納得していませんでしたが、瀧島の説得により考えを改めます。
喧嘩っ早いが思考も鋭く、田村と氷室を足して2で割ったような人物で、かなりの武闘派です。
本作でトラの暗殺計画により重症を負ってしまいますが、犯人は丸神連合内にいると勘違いしている様子。
●シブサワ【NEW】
【丸神連合】鶴見組
鶴見組に所属する極道の一人。武闘派で一匹狼気質な鶴見を常に心配している人物。
本作では鶴見を一人で帰路につかせてしまったため、鶴見が重症を負ってしまいます。
●秋本 照政
【丸神連合】幹事長
日本統一1から登場する関東の極道で、現在は秋元組の組長。刑務所時代に氷室と意気投合し、兄弟分の間柄となります。
丸打組と水神会の合併に最も貢献した人物の一人で、彼なしでは合併はなかったと言ってもいいほど。彼が逮捕されてしまったことで、丸神連合は分裂の危機を迎えます。
●若宮 猛
【丸神連合】丸神連合局長
日本統一1から登場している関東の極道。当時は性格の悪いイヤな人間でしたが、心変わりして今では度胸も人情もある立派な男。
秋本不在の間、三田組を支えている人物で氷室とも兄弟分の間柄です。
●奈村 志郎
【丸神連合】理事長補佐
水神会系列で奈村組の組長。己の損得しか頭になく、自分の得になるのであれば、仲間は誰でも良いような人物。
苗村は丸神連合でも次第に問題をおこす人物となっていき、後々のエピソードで大きな事件を引き起こします。
西日本睦会メンバー
福本 貞夫
【西日本睦会】会長
広島の極道で、氷室には何度も苦渋を舐めさせられており、恨んでいます。どちらかというと思考を重ねて暗躍するタイプで、一言で言うと卑怯な男。
自分の地位や名声のためなら、なんでもする性格で、氷室や工藤を暗殺しようとしますが、いずれも失敗におわっています。
●原木 秀一
【西日本睦会】幹事長
福本の腰巾着であり腹心。彼の指示のもと様々な暗殺計画が実行されましたが、いずれも失敗に終わっています。
器としても福本を一回り小さくしたような人物で傑物とは言えません。
●中川 至道
【西日本睦会】中川組組長
西日本睦会に所属していますが、福本の行動には納得していない人物。暗殺計画なども知りませんでした。
本作で、侠和会入りを決め、福本を下ろす計画をすすめていきます。
日本統一16と今作以降では演じている俳優が違うので注意。
●野城 邦夫
【西日本睦会】野城組組長
西日本睦会に所属する極道の一人。本作ではあまり語られていませんが、福本の行動にはあまり納得がいっていません。
本作で中川とともに侠和会に寝返る事を決心します。ただ、もともと渡部とも侠和会入りの算段をしており、渡部の頃より侠和会入りの条件が厳しくなったことに不満を感じています。
●新島
【原木直属の暗殺部隊】
原木が最も信頼する暗殺者の一人。中津にとっては兄貴分となります。
非常に好戦的で自信たっぷりのベテランのようです。
本作の冒頭で氷室暗殺を計画するも失敗し、殺されてしまいます。
●中津
【原木直属の暗殺部隊】
原木が最も信頼する暗殺者の一人。新島の子分的な立場にいます。
侠和会の幹部を狙う指示に怖気づいており、暗殺者の割にはあまり根性がないタイプ。
本作の冒頭で新島とともに氷室を襲いますが、返り討ちにあい殺されてしまいます。
九州のヤクザ
宮島 嘉門
【九州・博多】六代目 至誠会会長
五代目が引退したおり、六代目を名乗りでた人物。本来至誠会の会長は博多と九州から交互に選出されるルールがあったにもかかわらず、強引に会長となってしまいました。
そのせいで、熊本の阿蘇一家ともめており、頭を悩ませています。
林田 洋二
【九州・博多】至誠会理事長(画像右)
宮島の元で至誠会の理事長となっている人物。時に短気な宮島を抑えるなど冷静な判断ができる人物。
今後も時折登場し、重要な人物の一人となっていきます。
黒木 元誠
【九州・熊本】阿蘇一家総長
熊本を統べる阿蘇一家の総長で本来は、六代目至誠会会長になる予定だった人物。宮島が強引に六代目となってしまった事を不服におもっており、半期を翻しました。
侠和会がバックアップに入ったことで、力を強め、じりじりと宮島を追い詰めます。
日高 建脇
【九州・熊本】霧島一家総長
黒木を支えている九州極道の一人。物事を客観的に見れる人物で、血気盛んな黒木とは良いコンビになっています。
その他
●アケミ
【一般人】
川谷が務めるバーのママで、川谷の妻。川谷は何度か離婚と結婚をくりかえしているようなので、何度目の妻かは不明ですが、 丈治にとっては義母に当たります。
演じているのは元グラビアアイドルの宮内 知美。
●田村の暗殺部隊の一人(西)
【田村直属の暗殺部隊】
画像中央の人物が西。今後も活躍する田村おかかえの暗殺部隊の一人です。
彼の素性は殆ど語られていませんが、腕は確かな様子。
●田村の暗殺部隊の一人(東?)
【田村直属の暗殺部隊】
田村おかかえの暗殺部隊の一人。本作で名前や通称は明かされていませんが、後々のエピソードで同じ髪型の東(俳優は別)という男が出てくるので、彼の通常は東かもしれません。
●田村の暗殺部隊の一人(南?)
【田村直属の暗殺部隊】
田村おかかえの暗殺部隊の一人。本作で名前や通称は明かされていませんが、後のエピソードで東、西、北が登場するので、通称は南かもしれません。
●クラブZENの歌手【NEW】
【一般人】
中島と梨本が会っていたクラブで歌をうたう女性。
演じているのは、おそらく加藤 未奈。
まとめ
ポイント
- 福本がじわじわと追い詰められている
- 健太はいまだ意識不明の重体
- 次作で九州の跡目争いが激化しそう
- 一命をとりとめた鶴見が怒りに震えている
西日本睦会の福本はどんどんと領地を失っている上に、部下からはクーデターを起こされており、絶体絶命のピンチ。氷室にとっては健太が重体となっている怒りがあり、手を緩める気はさらさらありません。
一方、重体の鶴見は本作のラストで目を覚まし、怒りに震えています。まさか侠和会の手のものとは考えておらず、丸打組系の凶行と考えている様子です。