日本統一4では、氷室と田村が別々の刑務所に送られ、様々な騒動にまきこまれていきます!
氷室は3人もの兄弟分が増え、田村は極道のいろはを教えてくれる大先輩と知り合うことになります。二人が出会う仲間は誰もが今後のエピソードにも登場する重要な人物達なので要チェックです!
そこでここでは、重要なポイントにしぼりつつ日本統一4のあらすじをご紹介します。本作初登場の大宮は強烈なキャラクターなので一度みたら忘れられないかも。
「日本統一4」あらすじ
信闘会との戦い後
日本統一2~3で語られた侠和会と信闘会との戦いは、信闘会の幹部が殆ど殺されるという形で集結しました。
しかし侠和会側も無傷ではなく、若頭(No2)であった山崎が殺され、氷室と田村は別々の刑務所行きとなってしまいます。
また川谷は山崎組の若頭であり、山崎に心酔していたため、意識消沈となりますが、周りからの声で山崎組を引き継ぐことになります。
一方、三上組は信闘会での功績を讃えられ、組長の三上は若頭補佐となります。
そして山崎の死により空席となった若頭の席は、本部長の尾本が代行し、いずれ若頭を決めることとなります。
三上は、龍征会の健太(氷室の甥)に盃を下ろし、同時に田村に盃を下ろす計画を立てます。本来であれば、田村は獄中なので盃を下ろすのが難しいですが「上田を獲ったら盃を下ろす」という約束を守ろうとしています。
この頃、健太は氷室と田村が空席となったことで焦り始め、空回りして問題ばかり起こすようになります。
田村の刑務所生活
田村は2度目の刑務所生活が始まります。初めてではないため、臆することもなくぼうっとしていると、三上組舎弟頭の大宮という男が現れます。
大宮は、見るからに危険な男で暴力的ですが、田村にだけは優しく接してきます。どうやら気に入られ様子です。
三上の計画により、大宮から田村に盃の酒がこっそりと送られ、田村は正式に三上の舎弟ということになります。
これ以降、田村は大宮と接する時間が多くなり、仲が良くなっていきます。
氷室の刑務所生活
氷室の入った刑務所には、極山会の植木組長と宮本同友會(右翼団体)がおり、同房となります。
既に刑務所内では「氷室は手打ちの式で相手の幹部を何人も撃ち殺した侠和会の極道」「先に手を出したのは信闘会」という噂が入っています。
この二人(植木と宮本)は今後何度もでてくる人物で、特に植木が重要人物です。
植木が所属する極山会というのは、侠和会とは全く種類の違う極道です。的屋系といって、まつりの屋台などを仕切る一派であり、侠和会も今のところライバルなどとは思っていません。
また、宮本が所属する宮本同友會のほうは右翼団体であり政治結社なので、極道ではありません。
二人によると刑務所内には信闘会の残党「菅本勇樹」の一派がおり氷室を狙っている様子です。生きて出所できるかは怪しいと考えています。
またこの刑務所には日本統一1の横浜で出会った秋元もおり、再開します。
氷室に新たな仲間
氷室は、植木と宮本のコンビに初対面の挨拶をした直後に軽い喧嘩をして、仲が悪くなります。
その夜、宮本は手製の刃物で氷室の寝首を掻こうとするが返り討ちに合います。
この騒動は刑務官も知ることとなり、厳罰の対象となりますが、氷室は宮本の罪(刃物所持)を被って長く独房入りします。
氷室が独房からでてきた後、氷室の男気にほれた宮本は今までのことを水に流して兄弟盃を下ろしてくれと言い出します。
氷室は戸惑いますが、この事件をキッカケに植木、宮本と仲良くなります。
この頃、田村は大宮と一緒に刑務所内で暴れたい放題です。お互いに武闘派なので息が合う様子です。
氷室VS信闘会の残党
氷室は信闘会の残党、菅本の一派に襲われますが、事前に秋元に警告されたこと、秋元が助けに入ったことで難を逃れます。
更に植木、宮本が看守をつれてきて、菅本だけを懲罰房に入ることとなります。
菅本は諦めるつもりがないため、氷室だけでなく秋元、植木、宮本も敵として認識するようになります。
秋元は日本統一1の頃、氷室に「次あった時は殺す!」と言っていましたが、関西での氷室の活躍をきいて、「応援してやりたくなった」と言い、仲が良くなります。
この後、植木、宮本が揃って氷室の子分にしてくれと直訴し、氷室は恥ずかしながら了承します。
一方田村は揉め事を起こしては大宮に助けてもらうようになっており、どんどんと大宮に可愛がられるようになります。
大宮としては、若い頃の自分を思い出すようです。
また田村は氷室と違って「極道のいろは」を何も教わらずにここまで過ごしてきたので、大宮に様々な事を教えてもらうようになります。
(田村が出所する頃には、田村は極道の基本を心得た男になっています。)
川谷の復活と計画
川谷は山崎を失ったことで自暴自棄となっていましたが、山崎の妻(姐さん)に出会い、考え方が変わります。
山崎は生前「俺には川谷という跡目がいるから、いつ死んでも悔いなし。安心して代替えできる」といっており、気合を入れろと言われます。
川谷は再び気力を取り戻し、山崎組のためにと精力的に動き出します。川谷が若い頃に世話になっていた関東の藤代組の後押しもあり、川谷は侠和会での力をどんどん伸ばしていきます。
元々山崎組は侠和会で1,2を争うほどの大勢力だったので、川谷は次の若頭候補の一人になったといえます。
この頃、工藤から川谷の耳にとんでもない秘密の情報が入ります。内容はこのエピソードでは語られませんが、川谷と氷室には大きな縁があるらしいです。
秘密の情報がはいった後から、川谷は三上に「氷室を譲ってくれ!」と懇願するようになります。
菅本の襲撃
菅本は氷室に味方するものを狙い始めます。ある球技大会では、事故に見せかけて植木の後頭部をバットで思い切り殴り、重体に追い込みます。
相棒の植木を重体に追い込まれた宮本は激怒し、数日後、菅本一派との大乱闘になります。この動乱に見せかけて菅本が氷室を殺そうと襲いかかってきます。
氷室は再び秋元の助力を得で菅本を返り討ちにして殺しますが、この事件は事故として処理されお咎めはありません。元々菅本が粗暴であったこと、氷室や秋元が日本でも名のしれた極道であることから、看守が見て見ぬ振りをしたようにも見えます。
事件後、秋元は現在の氷室に惚れて、五分の兄弟分となります。この良縁は、長らく続きます。
「日本統一4」登場人物
氷室 蓮司
【侠和会】侠和会 三上組 若頭
日本統一シリーズの主人公。親友の田村と共に極道入りし、川谷の下で日本統一を目指します。
頭が切れる策士タイプで、仲間内には優しく争いを好まない。ただし敵や気に食わない事にはキレやすく暴力的になる一面もあります。
本作では刑務所内で、多くの仲間を作ることになります。
田村 悠人
【一般人】氷室の舎弟
日本統一シリーズのもうひとりの主人公。氷室を慕い、共に日本統一を目指しています。
日本統一2で出所したばかりですが、前作で上田を殺し、まだ刑務所送りになります。大宮という極道に出会い、極道の生き方を学んでいきます。
川谷 雄一
【侠和会】山崎組 若頭
氷室と田村の命を救い、極道入りさせた張本人。自身の力だけでなく人を見る目もあり、人情味もある根っからの親分肌。
山崎を最高の親分と慕い、日々切磋琢磨していましたが、山崎は殺されてしまい、意識消沈します。
三上 哲也
【侠和会】三上組 組長
氷室と田村が付いた親分。部下の面倒見が非常によく、三上組の極道達は非常に慕っています。
あまり出世欲はなく、可愛い子供(子分)や兄弟分が幸せであれば良いと考えています。
植木 尚人【NEW】
【極山会】植木組組長
極山会という、侠和会とは全く別な的屋系極道と呼ばれる組織の一員です。最初は氷室を敵視していますが、男気に惚れて弟分となります。
今後も登場する重要な人物となり、氷室をバックアップしてくれます。
宮本 稜治【NEW】
【税死結社】宮本同友會 政治連盟議長
右翼団体に所属する男で、最初は氷室を敵視していますが、男気に惚れて弟分となります。
氷室と政治結社が繋がっていく取っ掛かりになる人物で植木とともに、氷室を支えます。
大宮 和也【NEW】
【侠和会】三上組 舎弟頭
三上の舎弟であり相棒とも呼べる人物ですが、かなり粗暴で暴力的です。
ただ田村には優しく、極道のイロハを教えながら暖かく見守ってくれます。
菅本勇樹【NEW】
【信闘会】残党
元々は信闘会に所属していましたが、氷室が信闘会を潰してしまったために、出所しても帰る場所がなくなってしまいました。
そのため氷室を恨み、襲ってきますが、最後は返り討ちにあって死にます。
尾本 明良
【侠和会】本部長
侠和会に古くから席をおく重鎮で、厳しくも優しい懐の深い人物です。
川谷や三上も叔父貴分として大事にしており、「めいぶつおじさん」のような愛嬌のある人物として描かれています。
工藤 雅信
【侠和会】二代目会長
初代の後をつぎ、日本統一2から侠和会の会長として組を引っ張ってきた人物。
自分の地位名声には固執しておらず、すべては初代の夢である極道界の日本統一のために動いています。
どちらかといえば理性的で頭脳派なタイプで、むやみに抗争を起こすことは望んでいません。
●渡部 圭太
【侠和会】幹部
工藤組系列の極道で、工藤にとっての腹心。
上司である工藤や川谷と部下である財前などの間に挟まれた中間管理職のような立場となっており、苦労を重ねています。
●中島 勇気
【侠和会】中島組組長
氷室や田村の指示に従う、いわゆる氷室一派の一員。普段は軽快で冗談も言うような気さくな性格ですが、氷室の敵や組の敵に対してはかなり無愛想な人物。
頭の回転はそこまでよくないようですが、空気は読めるタイプ。
●馬場 伊左雄
【侠和会】若頭補佐
馬場は侠和会のNo3の位置にいる重鎮。野心家で単純そうに見えますが、実は懐の深いところもあり、1世代前の極道を地でいく男といった印象です。
会長やNo2である川谷の心づもりを理解して行動しています。
●町田 駿
【侠和会】龍征会
町田は氷室や田村が愚連隊の頃から付き合いのある古株です。
冷静沈着で突発的なことはせず、氷室や田村の指示通りに動く忠実な部下とも言えます。
●斉藤 浩樹
【侠和会】龍征会理事長
氷室や田村と愚連隊の頃からの仲である、彼らの懐刀です。
体は大きいですが力任せで動くことはなく、頭を使って氷室を支えています。
●菅谷 謙太
【侠和会】龍征会 幹部
氷室の姉の子で、氷室にとっては甥。あまり考えずに突っ走るタイプです。
周りに迷惑をかけることが多々あり、問題児ともいえます。
氷室に心酔しており、氷室のためなら何でも出来ると考えているあたりは、田村と通じるところがあります。
●川上
【侠和会】龍征会
町田は氷室や田村の子分のような存在で、学生時代から付き合いのある男です。
面倒見がよく、辛抱強さもあるので、ここぞというときは二人に頼られています。
山崎 義政(故人)
【侠和会】若頭→死亡
元々は侠和会の若頭(No2)で、侠和会で最も大きな勢力の一つを束ねる重要人物でした。
川谷の親分であり、身内には人情味あふれる人物だったのですが信闘会との戦いで命をおとします。
秋元 照政
【丸内組】三田組幹部
関東極道の一人で、意識が高く極道のプライドをまもって生きる人物です。
獄中で氷室と再開したことで仲を深め、兄弟分の間柄になります。氷室にとっては侠和会以外に席を置く極道で最も頼れる男です。
氷室 リョウコ
【一般人】氷室の妻
日本統一1では氷室の彼女だった人物。現在では妻で、彼が極道であることも承知で結婚しています。
まとめ
ポイント
- 刑務所編は本作で終了
- 次作では大宮、氷室、田村の順番で出所する
- 川谷による氷室引き抜き作戦が大きな問題となってくる
本作では氷室と田村に新たな仲間が増えていきますが、気になるのは工藤が氷室に語った「川谷と氷室の深い縁」です。
この件は重要なエピソードであり、日本統一4でその全貌が語られます。
ただし別の組の幹部を引き抜く行為は、極道会ではご法度です。特に親替えは「信用できない人物」と思われるのが普通であり、多くのものを敵に回します。