「日本統一30」のあらすじを重要なポイントごとに紹介します。 本作では、日本統一29のラストで棟方が死んだ事により、彼の傘下であった横浜を巡る侠和会と丸神会の動向が描かれています。
棟方は死ぬ間際に侠和会入りしたため、侠和会側は棟方が仕切っていた藤代組は、侠和会の傘下と考えていますが、丸神会にとっては藤代組は元々丸神会の傘下であり、みすみす侠和会に渡したくないと考えています。
内容的には大掛かりな抗争への序曲といった内容ですが、日本統一30を理解しておかないと日本統一31以降のストーリーがわかりにくくなるのでとても重要なエピソードです。
参考 今すぐ日本統一30を視聴したい方は「【日本統一】視聴できる動画配信サービスまとめ」をご覧ください。
「日本統一30」あらすじを丁寧に解説
棟方の死に対する違和感
自殺したとされる棟方。その事情と経緯を知るべく氷室は警察に向かいます。
警察署では棟方が死にたいする第一発見者が鶴見であることを知ります。また棟方の遺書を確認すると「蓮司、兄弟、すまない」と書かれていますが棟方は氷室のことを常に「若」と呼んでいたので氷室は違和感を覚えます。
氷室は、棟方は自殺したのではなく鶴見に殺されたのではないかと考えるようになり、その場に現れた鶴見に殴りかかりますが、真相はわかりません。
鶴見は鶴見で氷室に怒りを感じているようで、どうやら棟方が死んだのは氷室のせいだと考えている様子です。
鶴見への怒りで頭が一杯になった氷室は、事務所へ戻った後も荒れて手がつけられませんが、田村が「自分が巻き込まれるところまでは良いが、川谷や下の者の事を考えて冷静に行動してほしい」と説得し、心を沈めます。
多少の落ち着きを取り戻した氷室ですが「鶴見を許すつもりはない」と断言。田村にとって氷室は、「本当に怒ったら自分より手がつけられない凶暴な人間」と考えており、氷室の怒りに危うさを感じます。
一方で丸神会の若宮も棟方の自殺には不信な点があると考えており鶴見に詰め寄りますが、鶴見曰くは「棟方を辛い立場においやったのは自分たちであり、助けてやらなかったのだから、ころしたようなもの」との事。若宮は、鶴見が犯人ではないのかもしれないと考えます。
悩める藤代組の幹部たち
棟方は配下に相談することもなく侠和会入りしていたようで、藤代組の現代表である杉山、腹心の内田と中森の三人は今後の方針について悩んでいます。
杉山は現在のトップですが決断力が乏しく、内田は丸神会につくのは侠和会と敵対することになるので反対。中森は侠和会入りするとこれまで世話になっていた丸神会と揉めるので反対しています。藤代組からすれば、どちらに付こうとも片方を敵にまわしてしまうので、板挟み状態。内田と中森は意見が合わないためか、非常に仲が悪い様子です。
杉山がどっちに身を振るか決める間もないまま、両陣営から呼び出しがかかり、杉山はとりあえず棟方の遺体を引き取りに神戸に向かうことを決め、その間の組の運営は内田と中森に任せます。
田村と鶴見
内田と中森が藤代組の留守番をしている間に、鶴見が事務所に訪問。内田と中森をどうするつもりなのか問い詰めます。ここぞとばかりに中森は鶴見に媚を売り、「内田は侠和会派」と告げ口をします。
しかしそこに、田村が部下を連れて訪問してきます。同時刻に杉山は神戸で侠和会に捕まり、強引に盃をおろされ侠和会入りします。
田村は鶴見に「すでに藤代組は侠和会のものなのだから帰れ」と追い返します。
元々、侠和会を敵にまわしたくない内田は納得しますが、丸神会につきたいと考える中森にとっては遺憾であり、助けを求めに鶴見の元を訪れます。
鶴見に「侠和会入りに反対なお前はいずれ消されるかもしれない」と脅され、お前が新しい組長の杉山を殺し、跡目につけばいいと説得されます。中森は丸神会側につくため、杉山を暗殺する覚悟を決めます。
秋本の死
秋本が末期がんの末、死去します。突然の出来事ですが、若宮や秋本はあえて氷室には病状を伝えず秘密にしていたのでした。秋本の死をしった氷室は急遽横浜入りします。
氷室にとって秋本は大切な兄弟分の一人であり、秋本の死に顔を見て大変ショックをうけます。氷室は秋本と「お互いトップになるまでは協力し、トップ同士になってぶつかったら正々堂々戦おう」と約束していたので、夢半ばで散ってしまった秋本の気持ちを考えると悔しくて仕方がありません。
また秋本の忠臣であった若宮も、「秋本を丸神会のトップにする」という野望のために体を張ってきただけであり、秋本が死んだ以上、目標がなくなったので引退してカタギになると決めます。
これにより、丸神会に所属していた兄弟分である棟方、秋本、若宮の3人全てが抜けたことになり、丸神会にたいする遠慮の気持ちが無くなり、侠和会が本腰をいれて関東進出に乗り出すだろうと警戒を強めます。
杉山の暗殺
氷室は配下のものに杉山の警護や監視を緩めるようにつげます。一人になった杉山は、自由気ままに横浜中華街のとある店で食事を行います。
杉本が中国人同士の揉め事の現場で仲裁しようとすると、片方の男が突然銃を取り出し、杉山に発砲。杉山は死んでしまいます。
どうやら中華料理屋の店主、中年女性、揉め事を演じていた2人はすべてグルで、杉山を殺すつもりだったようです。
杉山の死をしった鶴見は、これで中森を藤代組の跡目に押せると意気揚々。杉山を殺したのは中森の手柄だと勘違いをします。
(杉山暗殺の首謀犯については言及されていませんが、中森が自分はやってないともらしています)
こうして、侠和会と丸神会は全面戦争に突入。次作に続きます。
「日本統一30」登場人物
ここでは、新たな追加メンバーを中心にご紹介するので、前作に続いてのメンバーは名前のみに留めます。前作からのキャストは以下。
- 氷室 蓮司
- 田村 悠人
- 川谷 雄一
- 中島 勇気
- 大成 虎雄
- 川上 章介
- 坂口 丈治
- 権田 凌一
- 三田 太源
- 沖田 学
- 鶴見 憲吾
- 若宮 猛
杉山 文雄【NEW】
【丸神連合】藤代組 幹部
藤代組若頭で杉山組組長。棟方に続くNo.2だったが、棟方の死により藤代組の組長候補となる。事なかれ主義で決断力ややる気に書ける人物で、部下の信用もなければ、川谷や氷室の評価も低い。
侠和会や丸神会に思い入れは薄く、どちらにもあまり加担したくはなかったが、強引に侠和会入りさせられ、あげぐ殺されてしまう。
内田 昇【NEW】
【丸神連合】藤代組 本部長・内田会会長
藤代組本部長で内田会会長。粗暴で喧嘩っ早い性格をしている様子。侠和会か丸神会でいえば侠和会派だが、丸神会を敵に回したくもない。丸神会派の中森とは話が合わず犬猿の仲。
中森 義雄【NEW】
【丸神連合】藤代組 若頭補佐・中森組組長
藤代組若頭補佐で中森組組長。侠和会か丸神会でいえば丸神会派でコレまで通りであればいいと思っているが、侠和会も恐れている。
杉山に対して忠義は薄く、藤城組の会長は自分が就任しても良いのではという野心を持つ。
「日本統一30」ネタバレ結末
ポイント
- 棟方は自殺ではないかもしれない
- 秋本が死に、若宮は引退する
- 横浜の藤代組は侠和会のものになるが、組長の杉山は暗殺されてしまう
日本統一30で驚くべきは「棟方が他殺だったかもしれない」という事と「秋本の死」です。
本エピソードでは棟方の死に関する真相は明かされておらず、誰が犯人だったのかはわかりません。また秋本の死もかなり突然。これまで秋本が病に侵されているとは語られていませんでしたし、彼の死をうけて若宮も引退してしまいます。
いずれにしても、丸神会の内部にいた氷室の兄弟分はすべて消えてしまったわけですから、後顧の憂いもなく丸神会との抗争が始まります。
↓詳しくはこちら
-
【日本統一31】あらすじ・ネタバレ結末!横浜に蠢く第三勢力の影